那須の家庭料理レシピ
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掲載の料理は 郷土料理・行事食・山菜料理・もち米料理など重複するものが多いです ご了承ください
   たかな オランダからし クレソン
地域名はたかなと呼ぶクレソン 湧水の小川にどこにでもたくさん繁殖していました 冬の野菜の少ない時期に摘んで当たり前のように食べていました 綺麗な清水が豊富なこの地域の名物でもありました ほろ苦い独特の風味はお浸し・胡麻和え・サラダ・天ぷらなどの料理が合います

ステーキの付け合せに一本が貴重なクレソンをお浸しで食べていると話した時信じてもらえないこともありました 仕方ないですね、レストランの感覚では貴重な食材ですのでね

そんなこの地でも近頃は環境の変化なのかほとんど絶滅状態です。 栽培して保護しているところで摘んできて食べられる懐かしい味になりました

冬から春までは食べられますが花の咲く時期から秋までは虫が付いたりするので食べません 塩ゆでして冷水に一時間ぐらい浸したままあく抜きをします ぎゅっと水けを絞り、鰹節としょう油、またはゴマ和えピーナツ和え、刻んでかき揚げなどが風味がよく美味しいです
  のびる しその実
早春の野の味ですね 玉の部分をよく洗い刻んで味噌で和えるのがベスト 次はしょうゆ漬け そして茹でて酢味噌和えなど 秋の陽だまりの香り しその実 塩漬けで保存して漬物の香り付け 刻みしょうがと混ぜて醤油漬けに通年利用できます
  わさび 山葵
清水の浅瀬で栽培できるわさびです 根はお馴染みの刺身やお寿司の辛味使います。 根や茎を刻んで酒粕と塩で漬け込む酒粕漬けもお馴染みですね。 葉の部分時は春に花を付けた茎・葉・花をしょうゆ漬けにするのもツンとした辛さを生かした一品です。

熱湯にさっと一瞬湯通しします。 その一瞬の湯通しの加減で辛くなったり辛くならなかったり難しいです

  ゆり根 山百合
山百合の球根を食べます 夏に5個以上花を咲かせた山百合の球根は食べるのに良い大きくなっています 晩秋から冬の間茎が枯れてから掘ります 

ゆり根を食べるのは里山では一般的なことですが、盗掘や小さい球根も掘り取ってしまうような心無い掘り方をされることがあります。絶滅や減少の無いように山菜取りのルールやマナーを守りましょう

幸いにも我が家では、所有の山から掘り取ったゆり根を畑の空き地に植えて栽培し食べられるのでありがたいです。 北海道では食用のゆり根が栽培されています。栽培のゆり根は真っ白ですが、自然に近いゆり根は黄色がかったりむらさきがかったりしてしています

ゆり根を形のまま洗う方が洗いやすいです。 砂糖と塩でほっくりと煮ます。 天ぷらもホクホクです。

ゆりきんとんは お正月のおせち料理としていつもお出しするので食べるのを楽しみにして来るお客様もいてくださいます 

   うど 独活
ウドは基本的には野山に自生しています 早春の葉の芽吹かないうちにわずかに伸びてきた芽を見つけて根と茎の間から切り取り収穫します。 冬の間に凍て崩れ(霜で崩れた)斜面の下には土に埋もれていて長く伸びた茎の自然のウドが収穫できます

那須では「春香うど」という名で栽培のウドが名産として市場に出荷されています。 その品質は首都圏で高い評価を得て高値で取引されています

栽培は春から秋まで畑で栽培し株をしっかりと育てます。秋に株を掘り起し「室」と呼ばれる地下室で加温されて芽を出させます。 香りは弱いですが柔らかく食べやすいです。 きんぴら てんぷら 茹でて胡麻和え 酢の物 などいろいろな料理に応用できる春の香りです。 このウドは栽培農家の方より市場には出せない規格外ということでいただきました。 重労働で栽培し収穫したウドをいただいてありがたいことです。 

形をそろえて切り サラダ油を熱して炒め しょう油と調味料で味付けをします 
   水菜  うわばみそう
自生しているところが日陰の湿ったところなので、うわばみが出そうなところなので恐ろしい名前が付いています。 茎はやわらかくて強い香りもない山菜です 生で刻むと粘りが出て、味噌とたたきにする調理法で食べる地域もあるそうです。 こちらでは、葉と筋を取り除き、茹でてきんぴらにして食べるのが一般的です。 茹でると紅い茎は真っ青に変わります。 

適度な長さに切りそろえます。 サラダ油を熱し炒め、しょう油と酒と調味料で味を付けてきんぴらにします。みりんや砂糖を少量いれることもありますがそれは好みで・・・

   たらの芽
山菜の王様と言われるタラの木の新芽 こちらではたらぼ(たら穂)と呼ばれ親しまれています。 

天ぷらは格別の美味しさ 他に味噌汁 お浸し ゴマ和え 炒め物 など

写真左端は、ハリギリ・タラ・コシアブラです。 一番芽を採りますが、二番芽は木の保護と来年のために採らないのが山菜採りのマナーです

   ふき  ふきのとう
ふきのとうは雪の降る早春にも雪の合間から芽を出している陽だまりをイメージする山菜です。

ふきのとうを刻んでサラダ油で炒め、味噌に絡めます 写真左のように焼きおにぎりにすると焦げた味噌の香りとともにフキの香りがとてもおいしいです。 

もう一品 粗く刻み茹でて、うすあじに醤油で煮ます 蕗の香りと苦味が春の味です 天ぷらもお馴染みの食べ方です

フキ料理の定番フキのきんぴらです。 茹でて水に晒します。 灰汁が強いので数時間水に浸けて置くと良い そのあと皮と筋を剥きます。 皮をむくとき灰汁で指が黒くなりますので注意 適度な長さに切り、熱したサラダ油で炒め、しょう油と酒と調味料で味を付けてきんぴらの出来上がり。
   わらび
アク抜き  ワラビの先の葉芽の部分を除きます 平らな入れ物にワラビを並べ稲わらの灰をかけて上からかぶるくらいの熱湯を入れて浸します そのまま冷まして 冷めたら水洗いをして調理 (灰が手に入らない時が多いので重曹を代用すると手軽にできる)

お浸し アク抜きしたワラビを水洗いしてかつおぶしとしょう油をかけて またはだし醤油に漬け込み またはマヨネーズとしょう油で

炒め物 アク抜きしたワラビをサラダ油で炒め しょう油 みりん 調味料で味付け 

たけのこ  孟宗竹  真竹
孟宗竹は生えるところによりアクの強さが違います

米ぬかでアク抜きをする場合 茎が柔らかくなるまで茹で、火を止めてから自然に冷めるまで茹で汁に浸けたままにしておきます。 冷めてから冷水で洗って調理する。 

ぬかが手に入らないときは重曹でも代用できます お湯に重曹を入れて米ぬかと同じようにゆでてたけのこを入れた状態で冷ます 

たけのこの煮物1:厚めに大きく切り身欠きにしんで煮る 何度も煮返すと味が深まる
たけのこの煮物2:かつおぶしと一緒に煮る 
たけのこの炒め物:薄切りにしてサラダ油で炒めしょう油とみりんで味を付ける。仕上げにごま油を少量いれると香りが良い 

写真右は真竹 6月ごろ出る アクが少ないので長くアク抜きをしなくて少し茹でるだけでも調理できる

夏の定番 揚げなすときゅうり漬物 きゅうりもみ 
 那須の里山花図鑑