すみれいろいろ  2016年5月28日
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山野草ファイル
7月3日 アオイスミレ 画像追加
2017年4月22日 フイリヒナスミレ ニオイタチツボスミレ雑種 マキノスミレ 追加
2024年4月18日 マルバスミレ 追加
すみれ スミレ 菫
すみれ 菫は日本全国の山野に自生する多年生のスミレ属学名Viola mandshuricaの総称で その変種を加えると60〜70種あると言われます (ビオラやバンジーのような園芸種以外)

スミレの名前の由来は横から見た花の形が大工さんの使う線を引くときの道具の墨入れ(墨壺)の形に似ているからとされるのが一般的です 糸に墨を含ませ糸を引いてはじくと真っ直ぐな線が引ける優れた道具です

スミレの葉や花の茎の出方は二種類あります 地下茎が伸びて葉を互生させる有茎種でタチツボスミレ エイザンスミレなど 葉や葉柄が土から一本延びている無茎種はアケボノスミレ スミレ アカネスミレ シハイスミレ など アオイスミレは丸い葉で全体に毛が多いこと短い根茎で果実は球形で下垂し種を飛ばすすることなど他の菫類とは異なる特徴がある

もう野原にも田の畔にも道沿いにもスミレの花の時期は終わり姿はすっかり見られなくなった5月26日に 牧草地に出かけてみると陽の当たる林の縁に鮮やかな紫のすみれを見つけました

大きな花が一本の茎から一輪 茎の長さは18センチくらい 何というすみれでしょう 早速家に帰り「私の花図鑑」内の「すみれ特集」を一つ一つ参照 スミレViolet, Viola mandshurica という名のスミレの代表種のすみれがあることを知りました

今回も いつもの場所でも 新しい花に出会えるうれしさをまた感じました

すみれは似ているもの交雑しているものが多く名前に間違いがあるかもしれません 参考の範囲でご了承くださいませ

花言葉: 謙虚 誠実 小さな幸せ (他にスミレの色によりそれぞれあります)

  無茎種
あけぼのすみれ 曙菫 Viola rossii  紅紫の大型のうつくしい花の形 まず枯れ葉の中から一本の茎を伸ばし咲き 花の頃は葉はまだ幼くて目立たない 花が終わるころ一本の茎を伸ばして丸まった葉が少しずつ展開する 花が終わって展開した葉は8センチぐらいありハート形
すみれ 菫 Violet, Viola mandshurica 葉柄に翼があるのが特徴 花が大きい 花柄葉柄の長さ18センチくらいになり 5月に咲く
あおいすみれ Viola hondoensis 花色は白 紫の筋がある 早春に咲く 花後の葉は大きくなり8センチぐらいになり蕗の葉に似ているので別名雛蕗 地下茎が張り茎も伸びてここには大きな集団になっている 果実は丸く下垂する
ひめすみれ 姫菫 Viola confusa まるばすみれ 丸葉菫 Viola keiskei
あかねすみれ 茜菫 Viola phalacrocarpa
おかすみれ 丘菫 Viola phalacrocarpa f. glaberrima   アカネスミレに似ているが全体に毛がない
ありあけすみれ 有明菫  Viola betonicifolia
ふいりふもとすみれ 斑入り麓菫  Viola sieboldii Maxim. f. variegata
まきのすみれ 牧野菫 Viola violacea var. makinoi ヒナスミレに似ている 東日本に多く観られる 葉は直立するように出てくるのが特徴 葉は波打たない
ふいりひなすみれ 斑入り雛菫 Viola tokubuchiana var. takedana f. variegata 
ひなすみれ 雛菫 Viola takedana まきのすみれに似ている 葉が波打つ 距が太いなどで見分ける
さくらすみれ 桜菫 Viola hirtipes
  有茎種
えいざんすみれ 叡山菫 Viola rizanensis 杉林など少し湿った樹下を好む つぼすみれ 壷菫  にょいすみれ 如意菫        Viola arcuata  白い花びらは上に反り返る 紫の線がある
たちつぼすみれ 立壺菫 Viola grypoceras 野山や里山 道端 空き地 田の畦畔 市街地まで日本全土にふつうにどこでも観られるすみれ
ニオイタチツボスミレ と タチツボスミレ の雑種らしいスミレ  

花の形はニオイタチツボスミレ的で、根出葉や葉の形はタチツボスミレ的 両種間の雑種はマルバタチツボスミレ(Viola×pbtuso-grypoceras) 雑種は結実しない 結実して種子が出来れば、少し変わり者のタチツボスミレ 5月3日結実を確認 5月22日種子を確認

2024年 すみれとスプリングエフェメラル 画像追加
すみれも種類によって咲く時期と咲く場所があるようで 早春の4月初めは落葉樹林にピンクのひなすみれやまきのすみれが花を一つ二つ咲かせてる 
4月16日 野に出てみるとふしぎなことに濃い紫色のすみればかりが一面に咲いている ひめすみれ おかすみれ あかねすみれ  かな?
4月下旬 山に一面の叡山菫が50株くらい 立壺菫 紫華鬘 と混在してる 

春の野山は歩いていると足元に小さな花がいっぱい花盛り  菊咲きいちげもかたくりもむらさきけまんもスプリングエフェメラルといわれる春のひと時の花たちが咲き乱れて 山地も落葉樹林も散策がとても楽しい

初めて知った丸葉すみれ
いつものところにいつもの花が咲いていてくれた
 那須の里山花図鑑