春旅2017 東北東海道山陽 新幹線から車窓風景
那須の里山花図鑑 
新幹線に乗るとわくわくする 

旅への憧れ いつもと違う街風景 山風景 農地風景 海風景 いつもと違う何かがあるような 現実を離れて非日常の世界へいざなうような・・・ 不思議な感覚がある

歌にある 「遠くへ行きたい」 の心情に共感を覚えて 「いい日旅立ち」 のように

東北から首都圏までは 東北自動車道と東北新幹線は山側と平野部の境界あたりの地形を並行して走るような感じで 主に北側に座ると山々が見えて 南側に座ると田園地帯が広がります

宮城県から山並みが続いていて 蔵王連山 福島県安達太良山 磐梯山 那須連山 高原山 日光連山 遠く白根山 榛名山が見えています

2017年2月26日 左・那須塩原駅から那須連山 中・高原山 右・日光連山

(写真の時系列は左から右へ 進みます)

  

東京に近づくと 小山を過ぎて大宮付近から丹沢山系と富士山が観えてきます  

東京駅で東海道新幹線に乗り換え下り線 富士市から観る富士山は幸運にもいつも晴れて見えるのですが 今回は 左・ちょうど富士山の部分が雲に隠れています 進むにつれて 少しずつ雲の上に雪の帽子の山頂が見えてラッキー ♪「頭を雲の上に出し 四方の山を見下ろして」 まさにそれです

  

富士川 大井川 天竜川を過ぎて 名古屋到着 2013年と2019年の名古屋駅北方向のビル風景 名古屋を過ぎて 木曽川 長良川を走っているころ雪を被った白い山並みが見えます

  

そして見える伊吹山 伊吹山には野草や薬草の種類が多く 伊吹山の名前の付いた野草も多くあります 初夏のころに一度は訪れて山頂付近のお花畑と山からのすそ野の眺めを楽しみたいです 

伊吹山はヤマトタケル東征の折り 伊吹山の神に戦いを挑み返り討ちに逢い命を落とした山

「倭は国のまほろば たたなづく青垣 山隠れる 倭し麗し」 と歌を詠んで亡くなったとされる山 (「古事記」と「日本書紀」では記述が違いますが)

今回2017年2月26日も雪の美しい伊吹山風景が観られました 

  

伊吹山を過ぎて米原を過ぎて彦根あたりの田園地帯をしばらく走ります 間に琵琶湖を挟んで琵琶湖の向こう側の山並みが見えています 蓬莱山 釈迦岳 比叡山 の山々が続いているようです 広い広い田園地帯は琵琶湖の肥沃な土地の恵みなのでしょう 東海道本線の線路と電車が見えています

琵琶湖の東 彦根市 近江八幡市 野州市 草津市の広い田園地帯を走り 東山のトンネルを抜けると鴨川を渡り京都駅に到着です 見える橋は七条大橋 そして京都タワー

那須塩原から東北新幹線で東京駅まで1時間 東京駅乗り換えでのぞみ号に乗ると九州の博多駅まで座ったままで合計6時間半で行けます 九州は遠いところというイメージでしたがアクセスが便利で行こうと思えば行けることを実感しました 

東北新幹線は車両車体はカラフル 他にもいろいろな色とデザインが楽しい はやぶさとこまちの連結は美しい 東海道山陽新幹線は全て白に青の腺 東京駅から博多まで直通のぞみ号

    

2016年2月末 九州までの新幹線からの車窓風景は 海の風景を観ながら九州に行けることを想像していましたが 実際にはほとんどトンネル内を走ることが現実でした 海沿いの山を掘って開通させるトンネル工事も大変な時間と労力をかけての一大事業だったと思います

そのおかげで こうして スムースに九州まで一人の旅ができるようになったのですね

京都駅前の新・都ホテル ホームから良く見えます ホテルの部屋から新幹線を眺めるのも楽しい 京都や西日本一人旅にはいつも連泊します 駅直近で方々へのアクセス便利ですから 京都を発車すると すぐに 進行方向左手に東寺(教王護国寺)の五重塔が見えてきます この新幹線と五重塔のロケーションは京都であることが解かる超有名な映像ですね

   

今回 おもしろくて「えぇ〜 そうなんだ」 と思ったこと それは 一本の新幹線で乗り換えなしで東京から博多まで続いているのに業務や管轄は東海道新幹線と山陽新幹線に別れることです

JR東海は東京と京都大阪までの区間 JR西日本は大阪から九州博多までの区間 JR九州は博多から鹿児島までの区間です

何故それを認知したか 車内販売のコーヒーです 東京を発車してからホットコーヒーを買いました 九州までは6時間半ぐらいかかるのでもう一杯飲みたくなり 新尾道駅付近でもう一度車内販売の方に声を掛けました 先ほどの空いたカップがありますので省エネとエコを考えて空いたカップに注いでくださるように差し出しました すると そのカップは使用不可 こちらは山陽新幹線なので専用のカップにいたします というような説明がありました それで 「へぇ〜 そうなんだ」 となったわけです

二つ並んだ 山陽新幹線と東海道新幹線のホットコーヒーのカップです

本題の車窓風景ですが・・・ 九州への往路の風景はトンネルとトンネルのどの区間が写せるかの土地勘もなく 天候も曇りで暗く新下関駅あたりは雪が降っていて良い写真は写せませんでした

九州からの復路 

いよいよ九州とお別れ 博多駅に停車中のレア車両 レールスター と 九州新幹線みずほ

    

2016年3月3日 京都方面に向かう日は麗らかに晴れて車窓風景も綺麗に見えました 

博多駅を出ると北九州郊外の山や田園風景や川を眺めて小倉駅に到着 小倉駅を出るとすぐにトンネルに入り関門海峡を地下で通り抜けます 小倉の港風景を動画に撮りました 動画画像からです

煙突は日本製鉄(株)八幡製鐵所  山陽本線と鹿児島本線も並走する線路 白いタンクは兼松油槽(株)小倉油槽所 鉱業鋼業で発展した北九州の中心地を少しですがこの眼で観ました 遠く見える山は下関 中央写真の右に見える山は門司港の山 この後はトンネルに入り残念

  

新下関駅 途中下車し下関の壇の浦古戦場を訪ねる予定もありましたが・・・今回は断念 またいつかの機会に是非実現したい次の夢です 右・木屋川付近 遠くかすむのは下関と門司方向        

  

次は長いトンネルを抜けた小野田市あたりの風景 新幹線駅厚狭駅で途中下車して美弥線に乗り換えると秋吉台観光にアクセスが良いようです

そしてまた トンネルを何度か抜けた 左・新山口駅付近 山口湾方向 中・山口市小郡から山口湾方向 山の手前には秋穂名田島の広い田園地帯 

  

新山口駅は山陽本線から山口線に別れて島根県津和野方面に通じています 瀬戸内海沿岸山陽と日本海側山陰を結ぶ交通は重要な生活路線なのでしょう

瀬戸内海の海沿いを 国道2号線と山陽本線と山陽道と山陽新幹線が交差しながら近くなり遠くなりながら並走していることが見えます 山地を走る中国自動車道も通っています

山陽道と新幹線が並行する風景は防府市 下を流れるのは佐波川 徳山駅付近で山陽本線と交わる

 

先を急がない旅でのんびりと1日がかりで在来線の山陽本線に乗り下関から京都まで海の風景を眺めながらの列車の旅もいいかな・・・ 次にはそういう計画も立ててみよう 

今回の旅で気が付きました

港にはそれぞれの目的がある 毎日の暮らしに密着の漁港 工業の発展の資材コンビコンビナート 観光船の発着など 港の風景もさまざまなこと  

とても美しい港の風景を間近に観られた徳山駅 

  

徳山駅を過ぎて トンネルを入ったり抜けたり そして見えた新岩国駅の横を流れる清流錦川 写真左は下流方向 見える山の向こうに錦帯橋があります 写真左は錦川上流方向 見える道路は国道187号線 左側川沿いには錦川鉄道清流線が単線で走っています

 

またトンネルに入り抜けて見えた写真右は広島県廿日市市大野の市街地 見える山は経小屋山などの山並み 2019年12月にマルバノキ自生地を訪ねた「おおの憩いの森」や「マンサク湖」もある山です

 

大野市街地を走り トンネル 市街地 そして次に見えた街は広島県五日市町の市街地と八幡川  次に見えた川は太田川放水路 広島市内の西側を流れています 動画からの画像です

山陽新幹線は広島市街中心部よりずっと北側を通っています 新幹線と並行して山陽本線の線路も通っていることから広島駅はもともと市街地中心地にあり 現在の港や繁華街や工業地帯や大型商業施設など中心市街地は広島駅より海側にあり 海が埋め立てられて新しい街が発展してきたことが良くわかります

写真左・並行する山陽本線  中・太田川本流(本川)下流で天満川と元安川との三本に分かれます 右・広島駅を出て見えた府中大川 下流で猿猴川と合流します 広島七川

広島市内の街並みを観てまたトンネルが多く期待の海風景は観られないまま新尾道駅(写真左 新尾道駅待合室から瀬戸内海方向を観る)到着前後はトンネルを抜けその後またトンネルが多く岡山県に入り 新倉敷駅北側方向 山陽道の高架橋が見えています 奥の山の向こう側に今回訪ねた総社市備中国分寺五重塔があります  

    

岡山県は新幹線から見えるところは平地が多く 農地も緑豊かで 美しい山と広々とした田園風景が続きます 川は吉井川 そして兵庫県との県境付近 備前市医王山と大ケ池 池を割って新幹線が走ります

京都から東京へ 

伊吹山はトンネルとトンネルの間から一分くらいのわずかな限られたほんの一瞬だけ観られます それに加えて天候も関係します 綺麗な山が観られるのは本当に幸運に恵まれないと観られないです

  

ね!こんな日なかなかないでしょう 一年に一度くらい新幹線で京都に行き帰りのこの幸運です

2014年に観られた美しい伊吹山の動画もありました ご覧くださいね

静岡県に入り富士山を眺めるころは夕景の色 今回は帰りも 雲の衣を纏っていました 同じ風景の2013年の晴れた富士山 掛川付近の茶畑の風景は夕陽に照らされています

  

山や河川は その土地の象徴のように心の中にいつも故郷の山故郷の川は敬われ親しまれています 時に心を慰められ 勇気をもらい 故郷を遠く離れたときには郷愁を誘います

そんなことも想いながら 知らない街 知らない土地の 偶然に写すことができた山や河川 その偶然にも感謝し感激しながら 未知の旅への期待といろいろな想いでカメラを構えました 

このページ「春旅2017年」の春旅9ですが 那須塩原から京都まで往路 九州博多から東京までの復路の車窓風景を載せるのに2013年 2014年 2016年 2017年 2019年の画像を入れ込みました 行と帰りの車窓風景を組み立てるのに必要な画像を使用しました

ご覧いただいた皆さまには撮影の年や時系列で混乱させてしまいましたことありましたらお詫びいたします

安心安全快適な信頼の新幹線 これからも車窓風景を楽しみながら新幹線旅を続けたいと思います

2017年春旅 9編で長々と書きました 読んでいただきまして ありがとうございます

 那須の里山花図鑑