あやめ なすひおうぎあやめ のはなしょうぶ   2019年6月15日
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山野草ファイル

アヤメ 菖蒲 文目 綾目  Iris sanguinea

アヤメ科アヤメ属の多年草  北海道から九州に分布

あやめもしょうぶも漢字では菖蒲と書きますが 本来はサトイモ科のショウブ(アヤメグサ)のこと 今在のアヤメはハナアヤメと呼ばれた

似ている菖蒲属の見分けのポイント

あやめ 菖蒲 色は青紫 稀に白もある 花弁の元に綾目模様 日本原産で乾いた野山に生える

のはなしょうぶ 野花菖蒲 湿地に生える 花期は6月ごろ 花菖蒲の原種

はなしょうぶ 花菖蒲  花色はさまざま 紫系 ピンク系 白 紋入り 絞り 花びらの大きさもいろいろ 華やか 弁の元に黄色い班 江戸時代中ごろより野花菖蒲を原種として観賞用に改良された 水辺も畑地でも適する

かきつばた 杜若 燕子花 花弁の元に白い班 湿地や水辺を好む 万葉のころより歌に詠まれ 屏風絵に書かれた尾形光琳の「燕子花図屏風」は有名

『私の花図鑑』   かきつばたのページ

7日夜に菖蒲のページをアップしました タイムリーに翌朝8日 テレビ朝日「グッド!モーニング」のお天気クイズに菖蒲の見分けの問題が出題されました 百聞は一見に如かず 画像お借りしました
あやめ 菖蒲  Iris sanguinea
庭に移植のあやめ 自然のあやめ風景
那須檜扇あやめ Iris setosa var. nasuensis 野生の檜扇あやめの変種 花色は紫色 葉の幅が広い 花姿が檜扇菖蒲より大型である 発見されてから那須御用邸に移植され植物学者でもあります昭和天皇により那須という地名を付けて那須檜扇菖蒲として品種登録され発表されました 全体写真は 株をいただいて自宅の湿地に植えて咲く様子と 保存会が組織され手入れされている圃場の群生です
保存会の管理地 株をいただいた自宅の湿地
のはなしょうぶ 野花菖蒲 Iris ensata

北海道から九州の湿地帯に自生分布

花菖蒲の原種 赤紫の美しい凛とした花

はなしょうぶ 花菖蒲 Japanese iris, Iris ensata

野花菖蒲を原種に観賞用に改良した園芸種 花色はいろいろ 花の形もひらひら大きい華やかな花びらが多い 観光地や公園などではあやめ園という名が多く ハナショウブよりはアヤメという呼び名が一般的

きしょうぶ 黄菖蒲  Iris pseudacorus      

水辺や湿地に見られ黄色の花が鮮やかに目立つ

西アジアからヨーロッパ原産 美しいが繁殖力旺盛で 在来生物に影響が大きく要注意外来植物である

しゃが 射干 胡蝶花 Iris japonica  姫シャガもある

4月初めの早い時期に開花 民家近くの林や日陰に生える 学名にはjaponica とあるがかなり古い時代に中国からの帰化植物である 三倍体で種子はできない

  那須の里山花図鑑