ホオノキ 朴の木  2012.5. トップページ
樹のファイル
ホオノキ 朴の木 Magnolia obovata

モクレン科 モクレン属  日本中に分布

大きな葉に5月〜6月初め大きな花が咲く

葉は輪生に見えるが互生 葉の芽吹きを見ると枝先の葉芽の展開につれて一枚の葉に一枚の托葉が付いて葉と托葉が一組で展開して行くことがわかる しかしよく見ると 内側の葉の托葉は外側の葉の葉柄についている 青葉の葉柄を観ると基部には托葉痕が見える

花が咲くようになる頃は大きな木が多く花を上から観ることはなかなかできない 

大きな葉の芯を上手く取り除き 葉をカットして風車に作って遊んだ覚えがあります なので 子供の頃から風車の木と呼んで親しんでいました

こちらの習慣ですがお盆に仏様を飾る盆棚を作る時この朴の木の枝と葉を使います(写真下) 夏の暑さの中部屋中に朴の香りが漂い少し息苦しい感じもします

葉の香りを生かして葉にきのこや魚を乗せて焼く「朴葉焼き」や味噌を焼く「朴葉味噌」などの料理もあります

葉は輪生に見えるが互生 葉柄の基部には托葉痕が見られる 内側の葉の托葉が外側の葉柄に付いている跡が残っている
外側の芽鱗は厚い
芽吹きの葉は密集した細かい毛に覆われている 
ホオノキの葉の展開と托葉の関係 枝先の一つの冬芽に数枚の葉がまとまって外側の厚い芽鱗に包まれている その中に一枚の葉に一枚の柔らかい托葉に包まれていることがわかる 内側の葉を包む托葉は外側の葉柄に付いている その托葉の付いていた痕跡は成葉の青葉になっても葉柄の基部にはっきると残っている 不思議な不思議なホオノキの葉の仕組みです
  花盛りの朴の木
残念ながらこの木は2013年10月に切り倒されてしまいました
  那須の里山花図鑑