すすきの情景   2023年11月1日
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山野草ファイル
すすき 薄 芒 おばな尾花 かるかや刈萱

Miscanthus sinensis, Japanese plume grass,Eulalia

イネ科 すすき属 日本全国に分布

葉には粗く鋭い毛が密生してうっかり触ったりこすったりすると手や肌が切り傷になるので注意

以前は道端や野に生えているすすきを何気なく見ていたけれど この頃はススキの穂が揺れる風情や陽に透かされた白い穂の情景に心惹かれるようになってきたのです

白い穂が陽に透かされて秋風にゆらゆら揺れている風情を『銀の手の手招き』と表現する日本人の感性の素晴らしさ

侘しい秋の感傷のような そういうことを感じる年齢になったせいかな?

感じるままにすすきの情景画像の羅列です

幼いころ住んでいた茅葺の屋根の実家。 わたしの記録撮影です。

この屋根は葺き替えて5年過ぎたくらいでしょうか。方々から数年がかりで茅萱を集め、古い屋根の茅萱を降ろす時は大勢の親戚や近隣の集落の人が手伝いに来てくれて、煤で顔も衣類も真っ黒になりながらの作業でした。幼いながら記憶に残っています。

昭和30年代まではこのような茅葺屋根の家は田舎に行くとどこにでも見られました。けれど次々家も近代化の波に乗り文化住宅という和洋折衷の使い勝手の良い家に建て替えられていきました。

この家も父が建て替えるという時、新しい家はいつでも住めるけどこの家はもう壊したら建てることはできないよ、だから残してほしい、と懇願しましたが消えました。

父にしても二棟の住宅を維持するのは現実的に無理だと苦渋の決断だったのでしょう

緑のすすき風景
 那須の里山花図鑑