ヤマボウシ 山法師  2012年7月
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樹のファイル
2013年5月 新芽と花の咲き始め写真追加
2014年6月15日 開花写真追加
2021年6月6日 ピンクに染まる不思議解明
ヤマボウシ 山法師 山帽子 Cornus kousa

別名 ヤマグワ (クワ科のヤマグワとは別種)

ミズキ科 ミズキ属 落葉中木

沖縄以外の全国に分布 山に自生

5月末〜6月ごろ開花 小さい花が真ん中に実のように集まる 白やピンクで花びらに見えるのは花ではなくて4枚の総苞です

似ている同科同属のアメリカハナミズキは花の時期が一ヶ月ぐらい早いので見分けられる

山帽子:緑の葉の上に真っ白な帽子をかぶせたように見事な花を咲かせたような様子から名付けられた         

山法師:総苞を僧兵の頭巾に見立てて付けられた 緑の山にはっとするように全体が真っ白な木に眼が惹かれます

自生のヤマボウシはこちらの山に多く観られましたが 街路樹や庭木として人気が高く 園芸業者に買われて行きました 今頃は大きな木に成長して街行く人の目を楽しませ憩いのひと時に役に立っていることを願いながら想像しています

葉の上全体を覆うように見事な純白の総苞
総苞の展開始め
展開始めた総苞がピンクに染まる不思議 総苞の終わりごろ紅色に染まる不思議
木の鑑定サイトこのきなんのき所長さまの見解 『開き始めの総苞の先が赤みを帯びているのは、総苞は冬芽の中で花を包んでいたと思われるので先端は冬芽の時から日光を浴びて赤みを帯びているためと思われる』  『ひとつの冬芽に花芽と葉芽が一緒に入っているので花と葉を同時に開こうとしています』という画像がありました 下左の写真白丸で囲んだ部分
白いのは総苞 真ん中に小さい花が集まって咲く
2014年6月の見事な開花
総苞の終わりごろ紅色に染まるヤマボウシの不思議 木の鑑定サイトこのきなんのき
紅色に染まるヤマボウシ ヤマボウシの総苞は真っ白 落下前には全体がやや紅色がかってくるという記述あり 「参考文献 日本の樹木 辻井達一著 中公新書」

ヤマボウシが紅色に染まるのはヤマボウシの性格  白いままの個体があったり 紅色がかる個体があるのは個体差 ということで謎は解けました

2014年8月11日の果実の様子 
紅く熟した実は甘い この時期の緑の葉と実はとても美しい
2021年9月15日 甘くて美味しいということで初めて味わってみました
2015年8月24日 那須塩原市内のヤマボウシの果実
街路樹として美しい純白の花 赤い果実
芽吹きの様子 若葉
冬芽   黒い枝と黒い冬芽に気付きました  別な木は黒い色ではない芽です 形は軸に植毛した筆先のような形に見えます
  那須の里山花図鑑