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モミジバフウ 紅葉葉楓  別名アメリカフウ 

学名Liquidambar styraciflua

マンサク科フウ属  アメリカ原産             

葉は5〜7裂する  葉はいろいろ変形もある  イガイガの実は下垂する

自生の楓はなく街路樹や公園樹として植栽されて 秋には鮮やかな紅葉に染まり楽しませてくれます

歩道の落ち葉2010.12.13.
初めてフウ・楓の木を知った京都駅前のモミジバフウ 2010年12月13日 2010年の紅葉のモミジバフウと同じ木の2012年3月の実の状態
2014年12月8日 京都駅前のモミジバフウ 同じ木
2010年12月に初めてこのモミジバフウの紅い葉を見て名前を知りました それから2012年、2013年、2014年の4回 この同じ木を見ることができました 2014年は12月半ばでもまだ緑の葉もありました 同じ場所同じ木の紅葉と果実を見続けられてうれしい 

追記 2014年以降の 駅前の改修工事のためこのモミジバフウや街路樹はすべて切られてしまいました 残念

宇都宮市内のモミジバフウ  5裂のモミジ葉楓ですがいろいろな葉の形が混在しているようです
道の駅「明治の森」に植栽のモミジバフウの樹 実も付いていました  青空に大きな楓の葉が透けてきれいでした  2012年6月18日
2013年5月7日 この時期でイガイガの実の花芽が見えます 果実と種子
2013年3月2日 京都駅前の台湾楓の紅葉
楓の木が春まで紅葉 落葉樹が春まで葉を落とさない理由
2013年2月26日〜3月2日 京都に行きました 駅前の楓の木もプラタナスも街路樹の宿命で強制剪定されていました 一年前はイガイガの実をたくさん垂れていた木も主な枝だけ残しほかは適当な長さに切られていました そんな中に駅の高架下の歩道のそばの木は長い枝にこんなに鮮やかな紅葉を残していました

秋に剪定された後伸びた枝に若葉が芽吹いて 何かの作用で紅葉しているのだろうと想像しました けれどそうではなく秋の紅葉が紅いままの状態で冬を越し春まで残っているのだそうです 

他地域の場所にある大きな台湾楓もモミジバ楓も3月に紅葉のままの葉をつけている大きな木の写真をお示しいただいて見せていただきました

それは何故なのか・・・?  寒くなり始める秋深い時期 落葉樹といわれる木は普通寒さに応じて葉柄(根元近く)に離層が形成され そこから葉が分離される仕組みです ところが 樹種 個体差 遺伝子 萌芽枝という当年に伸びた若い枝や幼木などの理由で葉を落とさないことがあります 

特に コナラやミズナラやカシワなどコナラ属にも 枯葉のまま春まで葉を落とさない個体は多く観られるそうです そういえばいつも見慣れているコナラ属の混在する林にも葉の付いたまま春の芽吹きを迎える木が目に付きます カシワと思われる木も上部は落葉が早く下部は春まで葉が付いている 落葉しにくいミズナラはカシワ交雑と想われるそうです ぶなの幼木も葉を落とさないことが多く遺伝子や風当たりの関係もあるらしい

標高450メートルぐらいの山地で初冬から春一番まで那須連山からの厳しい寒風に晒され 凍てつく空っ風に葉もボロボロになり もそれでも落ちない強さに愛おしさを感じて観ています

春なのに真っ赤に紅葉したこの台湾楓の葉を見てその枝の状態の疑問から普段不思議に感じていたカシワ ミズナラ コナラの落葉しない状態まで木の生態を教えていただきました

木は同じ木でも 環境の違い 習性や遺伝子 個体差 成木幼木の違い 機能の状態によりさまざまな状態でいることを知ることができました

木の鑑定サイト『このきなんのき』さまの回答の方々にご教授いただきました

那須の里山花図鑑