フウ 楓 台湾楓  2011年11月9日   トップページ
樹のファイル 
2013年5月11日 写真追加 再編集
2017年2月の総社市の楓の果実追加
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フウ 楓  別名タイワンフウ 台湾楓

Liquidambar formosana

マンサク科フウ属  中国台湾原産         

葉は3裂 イガイガの実は直立する 葉は互生

葉の似ているトウカエデ(唐楓)はカエデ科 葉は対生 実は翼果

台湾楓と唐楓の葉の見分け方は葉の付け根の違いを比べてみるとわかる

北九州市に植栽のタイワンフウ・台湾楓  見事な楓の並木道 数キロ続くそうです
国営武蔵丘陵森林公園に植栽の フウ・台湾楓 2013年6月
直立するイガイガの実がたくさん生っていました
2015年11月21日 武蔵丘陵森林公園の同じ木
京都府立植物園 2014年12月8日
この時期でも落ち葉の絨毯も紅葉も十分楽しめました
名古屋市 東山動植物園・植物園 2014年12月13日
動画
2017年2月末 岡山県総社市のお寺の大木
2013年3月2日 京都駅前の台湾楓の紅葉
2014年12月 京都駅前の同じ木は葉は緑色でした
楓の木が春まで紅葉 落葉樹が春まで葉を落とさない理由
2013年2月26日〜3月2日 京都に行きました 駅前の楓の木もプラタナスも街路樹の宿命で強制剪定されていました 一年前はイガイガの実をたくさん垂れていた木も主な枝だけ残しほかは適当な長さに切られていました そんな中に駅の高架下の歩道のそばの木は長い枝にこんなに鮮やかな紅葉を残していました

秋に剪定された後伸びた枝に若葉が芽吹いて 何かの作用で紅葉しているのだろうと想像しました けれどそうではなく秋の紅葉が紅いままの状態で冬を越し春まで残っているのだそうです 

他地域の場所にある大きな台湾楓もモミジバ楓も3月に紅葉のままの葉をつけている大きな木の写真をお示しいただいて見せていただきました

それは何故なのか・・・? 寒くなり始める秋深い時期 落葉樹といわれる木は普通寒さに応じて葉柄(根元近く)に離層が形成され そこから葉が分離される仕組みです ところが 樹種 個体差 遺伝子 萌芽枝という当年に伸びた若い枝や幼木などの理由で葉を落とさないことがあります 

特に コナラやミズナラやカシワなどコナラ属にも 枯葉のまま春まで葉を落とさない個体は多く観られるそうです そういえばいつも見慣れているコナラ属の混在する林にも葉の付いたまま春の芽吹きを迎える木が目に付きます カシワと思われる木も上部は落葉が早く下部は春まで葉が付いている 落葉しにくいミズナラはカシワ交雑と想われるそうです ぶなの幼木も葉を落とさないことが多く遺伝子や風当たりの関係もあるらしい

標高450メートルぐらいの山地で初冬から春一番まで那須連山からの厳しい寒風に晒され 凍てつく空っ風に葉もボロボロになり もそれでも落ちない強さに愛おしさを感じて観ています

春なのに真っ赤に紅葉したこの台湾楓の葉を見てその枝の状態の疑問から普段不思議に感じていたカシワ ミズナラ コナラの落葉しない状態まで木の生態を教えていただきました

木は同じ木でも 環境の違い 習性や遺伝子 個体差 成木幼木の違い 機能の状態によりさまざまな状態でいることをしることができました

木の鑑定サイト『このきなんのき』さまの回答の方々にご教授いただきました                   

那須の里山花図鑑