那須の年中行事
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2014年11月12日 作成
時代と共に考えも意識も変わりゆきますが、田舎の古いしきたりも書かせていただきます ご理解ください
子供が生まれると 健やかに無事な成長を祈り 成長する過程で様々なお祝いの行事があります

主催は 両親であったり 父親の父母であったり 母親の実家からの御祝い品を飾ったりと、形はだんだんと変えてきましたが 基本はいつも変わらない伝統のしきたりを踏まえて行われます

出産 誕生祝
出産のお祝いは、母親の実家から御祝い品として、 新生児産着 着物一揃え ベビー布団一揃え おんぶ帯 ねんねこ2組 ベビー箪笥 

お七夜 医療状況の悪い時代に生後間もなく死亡することも多く、七日を過ぎるともう大丈夫と名前を付ける日 

出産後21日の静養を終えて おびや開きの日には、鯛の尾頭付きでお祝いします。 出産の際は実家で静養が慣例です。

婚家に戻り まず初めに、近くの川とトイレ(せっちん参り)にお参りします 事故防止を願う意味合いが込められています 

生まれるのが男の子か女の子か、生まれてみないとわからないので、生まれてかららすぐ着物の仕立てを呉服屋さんに注文します。 

この着物は長女の誕生の際に贈られた着物一式。 柄違いの着物の二枚合わせで仕立ててあります。 もう40年も前のものですが、そのまま保管してありました

綿入れの夜着
お宮参り お食い初め
「百日の祝い」とも言い生後百日を過ぎるころの行事です (産後の母親の体調や、真夏、真冬などの状況により時期を前後することも考慮する)

父母 両家の祖父母と神社にお参りします

お食い初めの料理     石は「歯固め」の儀式用  鯛のお頭もお祝いには付き物
一人前人として大人と同じ食事をする真似の行事 食器や料理お箸など大人と同じものを準備する

始めに、歯固めの石を噛ませる真似事で口に触れさせます

次に、父、 母、 両家の祖父母の順に、料理を一品ずつ食べさせる真似をします

一歳の誕生日に一升餅背負いの儀式
一升の餅を一つに丸くします それを風呂敷に包んで一歳の誕生日に背負わせます 肩から脇に斜めに風呂敷を掛けると首が締まらずに安心です(近年はリュックとか・・・?)

一升餅を一生に例え、食べ物に困らずに、円満に暮らせるように、一生の苦労の重みを知る、など謂れがあるようです

「もの選び」の儀式 前にそろばん・筆・財布を置き、どれを選ぶか 選んだものにより将来の生き方を占う 商人・役人・金持ち

一歳は、まだ歩かなかったり、よちよち歩き始めたり、しっかり歩いたり、その子によっていろいろですが、一升の餅を背負って転ばずに歩けた時はわざと転ばします。 転ぶことが縁起が良いとされます

「転び餅」「転ばせ餅」などの呼び方もあるよう。 

地方によっては転ばない方が縁起が良いとすることもあるようです。

丸い餅の形は太陽神の天照大御神表し、おめでたい神事から由来。

一升餅
初節句 
女児  三月三日 ひな祭り 桃の花を飾ります お雛様は女の子の災難を身代わりになり受けてくれると言います 二月に飾り、三月三日を過ぎたら早めに片付けます

男児  五月五日 端午の節句 菖蒲を飾ります

端午の節句の内飾り 外飾りは鯉のぼり
一部地域の雛飾り、縮緬の小物を吊るした吊るし雛も一般に人気が高まっています
お雛様飾りは以前は七段が一般的でした 近年はコンパクト型の三段飾りが主流といいます 雰囲気の違う二組の三段のお雛様。お内裏様の衣装もお道具も、お顔も丁寧で美しい。 三月四日には片付けないとお嫁に行くのが遅くなるとか・・・ 何時までもうちにいて欲しいは・・・だめ?
七五三祝い
女の子は三歳と七歳 男の子は三歳と五歳 でお祝いするのが通例 

正装して神社に詣でます。 神主より祝詞を受け、神のご加護を願い、健やかな成長を祈ります。本来は氏神様にお参りしますが現代はこだわらないで自由に選びます。

幼い子供が一人前と認められ、日本文化を実感として経験する初めての行事でしょう。 貴重な経験をする機会に恵まれることも幸いに思いたい。

男の子七歳 女の子三歳 宇都宮の二荒山神社にて 市街を見渡せる高台の上
男の子七歳 お母さんはビデオ撮影も 今年はわたしが主役よ♪
三歳の髪型はアレンジヘアー
お宮参りの掛け着物を三歳用の振袖に仕立て直しました
一堂に揃ってお祝いの食事は両親・両家祖父母が和やかに親睦を深める機会にもなります
七歳のお祝いは、振袖で髪も日本髪に、帯は袋帯を結ぶ
三歳 「髪置き」といい、それまで髪を剃っていた幼い子どもが髪を伸ばし始める儀式

五歳 「袴着」といって、男の子に初めて袴を着させてお宮参りをする儀式 袴を着せることによって年祝いをすると共に、この日まで無事に成長できたことを喜び、その後の健やかな成長を祈願します。

七歳 「帯解き」といい、七歳は女の子の厄年といわれ、昔は医療事情がよくなかったため、七歳まで成長するのは大変なことでした。 その年齢を無事迎えたことに感謝し、その後も健やかに成長することを願った儀式

今改めて、実家の父母から娘のわたしや三人の孫たちに贈られた箪笥に保存されている祝いの品々を観て、その時その時 祝いの品をそろえてくれた両親の愛に感謝です。

成人式の振袖 嫁入りの留袖・喪服・訪問着・帯数本 出産の際の祝い着一揃い 七五三の振袖一式 入学祝い 娘と孫たちに尽きない成長に伴う行事とお祝いのその数々を観ていると、日常の生活の中から高価なものを準備してくれた苦労も偲び、いつまでも感謝を忘れないでいたいと想いこのページを作りました 

父母は、娘の結婚で嫁入り支度をして嫁がせたことで役目を終えてホッとしたのも束の間、次は、娘の出産に伴いおじいちゃんとおばあちゃんになります。 それはまた新たな役目の始まり。 出産のお祝い、それから成長に伴う節目のお祝いが続き、孫も二人目、三人目とおめでたい子孫繁栄になります。

黄色の振り袖姿の七歳の娘も上の写真の着物姿でビデオカメラを持つ母親になりました。そして子供の七五三のお祝いをする立場になりました。

娘から妻になり、母になり、おばあちゃんになる。  子育て盛りは人生の花の盛り、子供への華やかな行事も続きます。  

祖父母から母へ、 母からわたしへ、 わたしから娘たちへ、娘も同じように子や孫たちへ命が繋がりゆく成長の行事を続けて行くでしょう。

生を受け、成長し、愛を知り、新しい命の芽生え、人を育てて、隆盛の時を過ごし、子孫に未来を託し、朽ちてゆく、それは命の輪廻のように・・・。

実家の父母にお祝いを受けたように、今度は、娘たちと孫たちにお祝いをする祖父母の役目をしている。それは孫の無事な、健やかな成長を見守る幸せ。 金銭的な大きな負担もありますが、孫に祖父母の役目ができること、成長に寄り添えることは幸せ。

生まれた命は、節目節目に多くの人から見守られて育ってきたことをいつかは理解してくれると思う。それは、人と人のかかわり、人と共に生きていること、神や仏や先祖様への感謝、森羅万象の自然界で生きていることなども理解してくれるだろうと思うのです。

十三参り

十三詣りあるいは十三参り(じゅうさんまいり)は、旧暦3月13日(現在では月遅れで新暦4月13日)の間、男女とも数え年13歳の身祝いで、子供の多福・開運を祈って、古くから各地にてさまざまな形で行なわれる。

特に京都嵯峨虚空蔵法輪寺における虚空蔵菩薩への4月13日の「十三参り」は有名である。 虚空蔵菩薩は十三番目に誕生した智恵福徳を司る菩薩とされる。これに因み別名、知恵詣りまたは智恵もらいとも云う[2]七五三ほど全国的に一般的ではない。

空海がそれによって飛躍的に記憶力を増大させたと言われる虚空蔵求聞持法に由来する。また、13歳という年齢が元服の時期と合致するため、一種の通過儀礼として伝承された。

初めて大人の寸法(本断ち)の晴れ着を着るが、肩上げを必ずする。この時期にそろえた着物をおりあるごとに着せて、着物になじませ自然に立居振舞を身につけさせるはじめとする。

成人祝い 20歳のお祝い

奈良時代に起こった元服に始まる日本特有の風習

平成11年までは1月15日であった

成人の日は、国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条によれば「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年になったことを祝う日

想い出の記録に三度目の成人式を過ぎた若き日のあかね雲の成人式の一枚を 若いってそれだけで素晴らしい(笑)

・十三参りと成人祝いの文は Wikipedia より引用

那須の里山花図鑑