2014年旅3 明日香 飛鳥 飛鳥寺 奈良公園
那須の里山花図鑑
いつも疑問に思ってた 「明日香」と「飛鳥」

漢字がまだ伝来しない時代 言葉の音で「あすか」という地名で呼んでいた その後漢字が伝来し「あすか」に合う美しい文字を当て「明日香」とした

その後地名は二文字が相応しいということで 歌の枕詞の「飛鳥」を当てた

飛ぶ鳥の 明日香の里を 置きて去なば 君が辺りは見えずかもあらむ 

渡来人はあすかの地で大陸から飛来した冬鳥を見て また大陸に帰りゆく飛ぶ鳥を見て故郷を想い出しては郷愁の念を謳ったのでしょう 飛鳥時代はその渡来人たちの知識と技術によって文化が開花したのでした

自治体名は明日香  時代名は飛鳥 ということを知り大きな収穫です

石舞台から飛鳥寺に向かう道の風景は あちこちに古墳の小高い丘が見えました
蘇我入鹿の住居の有った甘樫の丘
誰も人影のない明日香村の初冬 のんびりゆっくり歩きながらこの風景は飛鳥時代の風景そのままなのだろうかと想いながらのどかな里山を歩いていました
遺構や発掘調査らしいところもあります
しばらく歩きましたが飛鳥寺らしい建物は見当らなくて引き返しました
疲れた足をカシラダカに慰められ ふと見ると 右の田んぼの奥にお寺のような屋根が見えている
ぐるり巡って 飛鳥寺に着きました
仏像のお顔は朝鮮伝来の特徴のお顔 平安時代になると仏師運慶快慶の出現で丸みのある穏やかな美しい仏像が主流になります それ以前の仏像はこの仏像の特徴です 元は法隆寺所蔵の仏像が東京国立博物館表敬館に展示されています 廃仏毀釈の令で仏像の消滅を恐れ天皇に寄贈され護られました それらの仏像は30センチから50センチくらいの大きさですが この時代の仏像で皆このようなお顔です
ありがたいことにフラッシュを焚かないで撮影が許可されていました
二度とここに訪ねられる幸運は無いだろうと覚悟してゆっくり感慨に浸りました 歴史でしか知らない聖徳太子と飛鳥寺 今 その地に立っているのですから
飛鳥寺の横には甘樫の丘を見るように蘇我入鹿の首塚が祀られています
高松塚古墳から飛鳥寺近くの「明日香埋蔵文化財展示室」と地元の農産物の販売されているここにボランティアガイドさんに乗せて来ていただいたのでした

そうそうこの日 京都清水寺で恒例の今年の漢字の発表がありました 拉致被害者の方たちの帰国を表す「帰」 です

帰りはここから循環バスと電車で奈良駅まで戻ります 

まだ少し時間がありそうなので奈良駅に近い奈良公園と東大寺に行きました 東大寺は以前に時間をかけてお参りしましたので今日は門前まで
近鉄奈良駅前には東大寺勧進に尽力した行基の像
京都駅に戻り夕食は京都駅ビルで鉄板焼きのお店で初めての広島焼きと広島牡蠣のバター焼き とてもおいしかった
後日談ですが 車に乗せていただいた親切な女性の方にお礼を郵送しました あて先は「高松塚古墳 ボランテイァガイドさま」(車の車種も書いて)でちゃんと届いたのでした 今の日本の宅配の素晴らしさですね
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