◆山野草  9月 秋
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秋の花は何故か もの哀しい郷愁に誘われます
くさぼたん 草牡丹 Clematis stans  ここに咲いている他は観られないので貴重な一株 あけぼのそう 曙草 Ophelia bimaculata  花びらの斑点を夜明けの星に見立てた きばなあきぎり 黄花秋桐  Salvia nipponica  樹木の下の半日陰 少し湿ったところに群生して咲きます 
やくしそう 薬師草  Youngia denticulata 葉の形が薬師如来の光背に似ていることから 蕾は下を向いている やくしそうのページ
おたからこう 雄宝香 雄龍脳香Ligularia fischerii
ひがんばな 彼岸花 曼珠沙華  Lycoris radiata, Red spider lily     あきののげし 秋の野芥子Lactuca indica  
もう一枚 しゅうめいぎく 秋明菊  別名 貴船菊 Japanese anemone  京都貴船地方に多く咲いているのでその名が付いている
しゅうかいどう 秋海棠 Begonia evansiana 中国やマレー半島原産 山里にもすっかりお馴染みの花になり庭や道端に咲いています だいこんそう 大根草  Geum japonicum
あおしそ 青紫蘇 Perilla frutescens var. crispa   しそ 紫蘇 Perilla frutescens きんみずひき 金水引Agrimonia pilosa   
なんばんきせる 南蛮煙管 おもいぐさ Aeginetia indica 一年草 すすきなどの株に寄生する これは鉢植えの茅株に咲いた  
きんえのころ 金狗尾 Setaria glauca  直立する 秋の陽に黄金色に輝く
えのころぐさ 狗尾草Setaria viridis  いぬっころぐさ=えのころぐさ  関東では猫じゃらし  7月から穂が出る むらさきえのころぐさ Setaria viridis form misera  えのころぐさの品種で小穂の剛毛が紫色のもの 紫色には多様な色合い 
あきのえのころぐさ 秋の狗尾草 Setaria faberi  穂の出は9月ごろからなので秋の狗の尾 背丈は高い 穂先が垂れる うす紫の剛毛はむらさきを帯びる変異の範囲内 半日陰を好む 
かわらははこ 河原母子  Anaphalis margaritacea ssp. yedoensis  やまははこの亜種 地下茎を伸ばし 河原の礫地や砂地に株立ちで群生する  時々通る道 蛇尾川に架かる橋から白い群生の草は何だろうと眺めていて 何か知りたくて確かめた 土手の上から遠くを写したので鮮明に写せないのが悔やまれる
ひめきんみずひき 姫金水引 Agrimonia nipponica はっか 薄荷 Mentha arvensis 昔は日本各地で栽培が盛んで園芸品種との交雑が多い 野生種の見分けは難しい
やまはっか 山薄荷   Rabdosia inflexa  花の上唇に縦の線状斑点があるのが特徴
サワヒヨドリ サワアララギ Eupatorium lindleyanum  花の咲く時期とヒヨドリの鳴く時期が同じ頃 少し湿った山地に生えるいうことでサワヒヨドリ 葉は輪生に3〜4枚 葉柄はほとんどなく茎を抱くのもある 鋸歯が目立つ
ひよどりばな 鵯花 Eupatorium chinense サワヒヨドリに似るが花の色は白 葉は対性 葉柄がある 7月ごろから乾燥した野山に咲いています 
まるばふじばかま 丸葉藤袴 Eupatorium rugosum アメリカ原産の帰化植物 昭和初期 小石川植物園から箱根町強羅に移殖されそこから逸出して各地に見られるがまだ多くはない 那須の道路沿いの林に一株見つけた ここに咲くのは種が観光の車で運ばれたのか 鳥に運ばれてきたのかロマンですね            
そば 蕎麦 Fagopyrum esculentum   紅い実の新品種 タチアカネ 
てんつき 天突き Fimbristylis dichotoma 葉は叢生 単面葉(にら ねぎ アヤメ科のような表裏のない葉) 小穂は小判型で扁平 テンツキ属は細かな分解でないと特定は難しくこの段階ではテンツキの一種とすることが無難 みょうが 茗荷 Zingiber mioga  香りがとても強いので好きな人は大好き 嫌いな人は大嫌いという 野菜というのか和風ハーブというのかアクセントになる香味野菜です 味噌汁お吸い物 冷奴の薬味 オールマイティです
ひめくぐ Kyllinga brevifolia   目立たず人知れずひっそり確かに足元にいます ひながやつり 雛蚊帳吊 Cyperus flaccidus 全体が黄緑色 草丈10〜20センチ 無毛 葉につやがある 小穂の先は丸みになる
やまいも 山芋 自然薯Dioscorea japonica おにどころ鬼野老   Dioscorea tokoro
あし 葦 Phragmites communis  あし=悪し なので よし=良し  毎日のように通る道沿いに茅場と呼ばれる草原があります かやぶき屋根を葺く茅を刈るところでした 茅の群生とともに葦も生えていて大きな穂が目立ちます
すすき 薄 Miscanthus sinensis, Japanese plume grass, Eulalia  野原にたくさんのススキの穂が風に揺らいでその穂が手招きしているようと表現する日本人の感性が素敵です
つるぼ 蔓穂 Scilla scilloides 和名 参内草 宮中に参内する貴族がさす傘をたたんだ形に見立てた  雨続きの初秋 田の畔に見事に群生している
タデ 蓼 いろいろ
いぬたで 犬蓼 Polygonum longisetum  別名 あかのまんま   おおけたで 大毛蓼 Polygonum orientale   
やなぎたで 柳蓼  Polygonum hydropiper 本蓼ともいう  葉の形が柳の葉に似ているから 葉や茎を噛むと辛い 薬味や刺身の褄などに利用される  湿地などを好む 紅葉もきれい おおいぬたで 大犬蓼Polygonum nodosum
ぼんとくたで 凡篤蓼 Polygonum pubescens  やなぎたでに似ているが辛くないので役に立たないと言うことから凡篤と言われる 花はまばらに咲いて美しい 葉は柳蓼のようでハの字の黒い斑点がある  画像は 『私の花図鑑』 「ぼんとくたで」  でご覧ください
はなたで 花蓼 Polygonum caespitosum  細長い花穂は上を向いて咲く 葉には斑点があるがボントクタデは細長いがはなたでの葉は丸みがある    イヌタデの遠景 
まるばだけぶき 丸葉岳蕗  Ligularia dentata やまはたざお 山旗竿  Arabis hirsuta  日の当たる乾いた山地に生える
とりかぶと 鳥兜  Aconitum   猛毒注意  2014年9月26日 近くの小川に咲いて初めて花を観ました
かりがねそう 雁草 Carryopteris divaricata
れいじんそう とりかぶとのページ
ぼたんづる 牡丹蔓 Clematis apiifolia   一角一面に蔓を這わせて花盛り 葉が牡丹に似ているから
せんにんそうとぼたんづるのページ
せんにんそう 仙人草 Clematis terniflora
花後の種子の白い長い毛が仙人の髭のようにみえるから
9月7日 県央部を走っていて雨の中に真っ白な花の塊を見つけて 「んっ!」って何か予感がひらめいて車をUターン 素敵な予感は当たり!?♪」 仙人草と初めての出会いになりました 果実   もう一枚
9月12日
あずまれいじんそう 東伶人草 Aconitum pterocaule   
伶人とは邦楽演奏家のこと 伶人の冠に似ていることから付いた名前
伶人草・関東以西  蝦夷伶人草・中部以北〜北海道 伊吹伶人草・伊吹山 東伶人草・関東北部〜中部〜東北
せんだいとうひれん 仙台塔飛廉 Saussurea nipponica var. sendaica 東北の太平洋側
あさまひごたい 浅間平江帯 Saussurea nipponica subsp . savatiri 中部〜関東地方
葉柄が長く翼がある 山地の林の中 湿ったところ 川の縁 あさまひごたいとせんだいとうひれんは同じとする説もある
ひごたい 平行帯 Echinops setifer lljin は西日本から九州に自生する この画像は園芸種のルリタマアザミ おやまぼくち 雄山火口
たまぶき 玉蕗 球蕗 Parasenecio farfarifolius var. bulbifer  
関東北部から北海道に分布 2株確認  以前は家の裏の杉林に群生していたという
ジンジャー 花縮砂 White Ginger, Hedychium coronarium ジンジャーは種の総称 ヒマラヤから東南アジアに分布 香りがよく花を紅茶などに浮かべて楽しめる
カンナ Canna generalis  原産地は熱帯から亜熱帯 高冷地の那須高原の道沿いに植えられている

花言葉: 妄想  快活

白い木の花は糊空木の園芸種 ミナヅキ 夏は白い花 秋はうすいピンクに染まり 冬はドライフラワーのように長く道沿いを飾る花木です
   秋草風景
小田代が原の貴婦人(白樺)と湿原の草紅葉 2014年 蕎麦畑の風景
2013年 秋草いろいろ 2013年10月10日 銀の手の手招き
鬼怒川河川敷  夕陽に透けるエノコログサ 銀に輝く葦の穂
すすきの群生 

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那須の里山花図鑑