ハンノキ 榛の木 2012年8月
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ハンノキ 榛の木  Alnus japonica

カバノキ科 ハンノキ属

落葉高木  沖縄以外の全国に分布

1月末から3月ごろ 暗紅色の紐状の雄花がたくさん咲く

葉の表面は光沢があり滑らか 葉脈は7〜9本 

雌花は雄花の元に紅紫色の楕円形に咲く 遠くて高い木なので鮮明ではないですが小さく確認できます

「はんのきの それでもはなの つもりかな」  一茶

花と一緒に前年の果実も観られ夏まで付いている

樹皮は不規則に縦に割れる

湿地やくぼ地に生えて林を形成する

すんなりと伸びた幹 樹姿が特徴で長く伸びた幹は稲を乾燥させるはざがけに利用された

北風も冷たく雪のちらつく真冬を疑わない時期に この暗紅色の紐状の花がびっしり下がっている樹を観ると感激します 植物は季節に敏感に立春を感じて春を告げています

2010年から同じ木を見続けている宇都宮市街地の一角のここには成木・若木・幼木が生育しています

この木は那須町内撮影
夏の幹と葉と実
前年の実 本年の雄花 本年の若い実 葉脈は7〜9本
特に毎年観察している2本の同じ木 同じ時期  
2010年 2月 2011年 2月                2012年 2月
2013年2月9日 紅色の雌花も見えて雄花が長く垂れていました
雄花の垂れる時期に寒波が厳しく花の色が茶色になってしまいました
2014年1月16日  二本並んだ右の木の雄花  
2014年2月13日  雌花も紅く見えてきて雄花も長く垂れてきました
2015年2月9日 雄花と雌花
同じこの地に生えている一番左端の沼地に近いところの木 雄花が茶色から黄土色に近い 

他の木は赤茶色からチョコレート色のように濃いのに不思議  

それでふっと思ったのはそれは瀬戸内海沿岸に植栽のクロガネモチが枝が触れ合って並んで居るのに葉の色の緑も実の色の赤さもずいぶん違うことが不思議に思えました

この木はこの沼地の水辺のすぐ近くに生えているので特に水分の多い土地に生えてるせいでの色がこんなに違うのか 樹皮も少し違う 並んで同じ地に生えていても個体差が興味深い

2014年1月16日の雄花と雌花
2015年 2月9日の雄花と雌花
追加観察
2016年1月20日 雄花の紅い色がいつになく鮮やかで美しい
紅い雄花が長く垂れて冷たい風に揺れている 雌花も見えて 根元には雪が積もっている
2017年1月20日 前年と1日違いの撮影
2019年1月19日 黄土色の隣の木と
那須の里山花図鑑